秋山 千登世
一般社団法人Team CML @Japan/代表理事

医療のデジタル化
~地域問わず公平に医療を受けられるように~

発達したテクノロジーを駆使し、日本のあらゆる地域で患者の望む医療が公平に受けられるよう、オンライン診療の更なる促進、カルテ等のデジタル化による病院間の連携を望みます。

わが国には、国民皆保険制度という世界に誇れる保険制度があり、患者は安心して医療を受けられる環境下にあります。しかし過疎地では地域にがん治療に精通した病院が無い、まして血液内科となると選択肢がさらに狭まります。治療を受けるため、通院に数時間要する患者もいます。より適した治療を求めて、セカンドオピニオンを受けようとしても、物理的な理由で断念してしまう患者もいます。主要都市在住で病院選択肢の多い患者、あるいは家族や支援者の協力があり遠路でも通院できる患者と、そうで無い患者とでは医療レベルに差が生じないかと危惧します。よって、誰もが公平に納得のいく医療を受けられるよう、オンライン診療の更なる促進が必要だと考えます。また、デジタル化された医療を駆使し、シームレスな地域医療の実現も望みます。このコロナ禍で、がん患者だけでなく、多くの人が通院に不安を感じている今が、まさにデジタル化を加速させる時ではないでしょうか。

一般社団法人Team CML @Japan WEBサイト:http://teamcml.jp/

2020年12月4日掲載