山崎 明子
円形脱毛症の患者会 / 理事

患者の立場に立った医療とは?

私共 円形脱毛症の患者会は設立の1975年から、治療薬を求めてまいりました。頭髪だけではなく全身の体毛まで奪う難治性の円形脱毛症は、現在のところ治療法も確立しておらず、数十年に亘る長い期間、人目を避けながら生活をしている患者も数多くおります。いったん治癒したように見えても、度重なる再発に怯えながらの生活に、QOLの向上は期待できるものではありません。学業、就職、結婚、子育てなどの、一般の人ならば何ということも無い生活のすべてに見た目は影響を及ぼします。
誰もが安心して医療を受けられるはずの医療制度の恩恵は、今のところこの病気の患者に関しては有名無実と言わざるを得ません。
最近、当会の理事長、理事の先生方から新薬についての情報がもたらされました。
会員たちは、暗闇の中に一縷の光が差し込んできたような思いでおります。治療ができる病気であれば、人に隠す必要もないのですから。
また、患者たちの中には、脱毛症は個性と言える人達も登場しており、心強い昨今ではあります。
この病気の真実を、一般の方々に知っていただきたいと切に願っております。

円形脱毛症の患者会WEBサイト:https://www.hidorigamo.com/

2020年11月27日掲載